世界の子供たちの短編小説と塗り絵テンプレートアヌーク

これがアヌークだ。アヌークは7歳で、カナダとスウェーデンやデンマークといったスカンジナビア諸国の間にある巨大な島、グリーンランドから来た。アヌークは両親と祖父母と暮らしている。
寝る前に、祖父はアヌークに若い頃の話をしてくれる。アヌークは祖父の話を聞くのが大好きだ。子供の頃、彼はアヌークのように家ではなく、自作のイグルーに住んでいた。イグルーとはドーム型の雪の家だ。アヌークは、冬のイグルーの生活はさぞかし寒かっただろうと思う。実際、グリーンランドは一年中とても寒い。摂氏10度以上になることはなく、それも夏だ!冬には温度計がマイナス20度を示すこともある。イグルーの中で凍えないようにするため、アヌークの祖先は壁に分厚い毛皮を敷き詰めていた。毛皮は熱を蓄え、室内はとても快適だった。
アヌークの祖父は8頭のハスキーとともに育った。ハスキーは、黒と白の分厚い毛皮と印象的な青い目を持つそり犬だ。ソリの前にハーネスをつけ、引っ張ってもらうことができる。昔、アヌークの祖父はいつもソリで旅をしていた。あるとき、祖父が父親とソリに乗っていると、シロクマに遭遇した。シロクマは長い間ソリを追いかけたが、ついに諦めた。幸運なことに、そり犬はスタミナがあり、しかも足が速い。アヌークの祖父は、孫が大きくなったらソリを運転させてやると約束している。地軸の傾きのため、極地は半年間太陽に照らされない。街灯などの光源がなく、極端に暗いため、空には無数のきらめく星を見ることができる。たまに流れ星も見える。しかし、極光が最も美しい光景であることは間違いない。極光は世界の最北端でしか見ることができない。極光は、空に現れる色とりどりの輝くベールのようなものだ。極光にはさまざまな色がある。赤、緑、青、ピンクなど、まさに虹色だ。